今年一番驚かされたのがこのニュースかもしれません。
未払い問題や興行の弱体化で苦難の日々が続くFEG社を差し置いて、
K-1の創設者にしていまだに「待望論」も根強い石井館長(あえて館長と呼びたい)が久しぶりに登場しました。
(以下転載)
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「スクープ!石井館長「新K-1」立ち上げ 世界大会を開催」
格闘技イベント「K-1」創始者の石井和義氏(58)=正道会館宗師=が、新たな格闘技の世界大会を立ち上げることが6日、分かった。格闘技界を席巻した“石井館長”が、約8年の雌伏を経て放つ新たな一手。世界中の格闘家やプロモーターが、その動向を注視している。
2012年に開催される“新K-1”世界大会は、世界数十カ国で予選会を実施。階級ごとに各国代表1人を選出し、トーナメント方式で世界チャンピオンを決定する。大会は隔年で開催予定。イベントではなく、あくまでも競技としての「世界大会」の位置づけにこだわるという。
石井氏は、「格闘技界の裾野を広げるには、魅力あるプロの存在が不可欠。詳しいことは、これから決めていくが、8月までにきちんとご説明したい」と話している。
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とのこと。
まさにK-1が当初から目指していた「競技化」を強く意識した大会を構築するつもりのようです。
このソースが夕刊フジ系のZAKZAKというニュースサイトである点は割引が必要ですが、少なくとも東スポよりは信頼できるところでしょう。
こういう話が格闘技記者の筆からスクープされずに、普通のニュースサイトから出てきてしまうところに格闘技村の御用作文書きの人たちの無能さが現れている気がします。
橋本のようなヌケサクも、つまらん記事でNumberの紙面を汚す暇があったらこういったスクープの一つでも書いて欲しいものですね。
さて、この「新K-1」の話、もちろん額面通りに受け取るつもりはありませんが「8月までには」と期限を区切っている点には注目です。谷川氏の「●月までに」はもう聞き飽きて完全スルーが基本になってますけど、未だカリスマであり続ける館長であれば話は別。
問題は館長の年齢。そう、すでに稀代の興行師も58歳です。
老いたるレジェンドの捨て身の一撃なのか、
それとも勝算・算段に基づいた現実的な構想なのか。
出所後に欧州各国、アジア各国を回っていたのはこの構想の為なのだろうと思いますが、
果たしてどれだけ現実に近づいていくのでしょうか。
長い目で観ていきたいものです。
いずれにしても、かつての石井=谷川体制……テレビ局の放映権料を中心とした格闘技ビジネスは終焉を迎えていることは明白。
根本的な部分の再構築を目論む石井館長には期待してしまうのが人情というものです。
http://twitter.com/Ebi_Knight←ツイッター
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